d_626123 はじめての痴●電車

上鶴●●●に通う 桃井さくら。

息を切らせて電車に滑り込んだとき、車内はすでに満員だった。

いつもの1本前の電車なら、まだ少し余裕がある時間帯。
でも今日は違った。

(はぁ……最悪……)
ぎゅうぎゅう詰めの車内。
両肩は人に押され、腕は体の横に下ろすことすらできない。

軽くつま先立ちになるほどの密度。

と、その時。
腰のあたりに、なにかが当たった。

やわらかいような、でも角のあるような――はっきりしない感触。

それは、逃げられない凌●の時間の始まりだった…
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