d_591222 【お気軽小説】一人旅が趣味な俺は旅先で美女と一夜限りのエッチをした。もう会えないと悔やんでいたら偶然再会し…

【小説・ノベル】
主人公・黒部昌貴は一人旅が趣味のサラリーマンである。

その日はとある温泉地に行き、地酒が飲める地元の居酒屋でお一人様を満喫していた。

すると店内が混んできたので相席を求められる。

昌貴はこれも旅の醍醐味と受け入れるのだった。

相席してきたのは地元の美女だった。

話を聞くと行きたかった業界への転職が決まり、翌月から東京へ行くとのこと。

めでたい話だったので昌貴は一杯奢ってあげるのだった。

それからも初対面とは思えないくらい趣味の話などで盛り上がり、もう一軒行くことにした。

二軒目を出る時には二人とも結構酔っていた。

普段はそんなに積極的でない昌貴だったが、旅行という非日常感とお酒の力とで美女を自分の泊まっている旅館に誘う。

その美女は昌貴の誘いにのって旅館へついて行き、一夜限りの関係を持つのだった。

翌朝、起きると昨日の美女の姿はすでになく、『良い旅を』とだけ書いてあった置手紙があったのだ。

東京へ戻ってからも昌貴はあの時の美女の面影を追い求めていた。

『また、会いたいなぁ』と思いながら勤務地の近くのコンビニで買い物をしている時だ。

ボーっと立っている昌貴が邪魔で声をかけてきた女性を見て、昌貴もその女性も驚愕するのである。

その女性は旅先で会った女性だったからだ。

どうやら転職先が近くとのことだった。

昌貴はここぞとばかりに名前と連絡先を聞くのである。

その女性の名は高岡実紅ということだった。

その夜、再び会った奇跡に感激していると実紅からLINEが入ってきた。

周りには知り合いがいなくて一人で暇をしてるので相手してほしいとのこと。

『これは誘ってきている』と思った昌貴はデートに誘う。

そのデートの感触が良かったことから、二人は頻繁に出掛けるようになるのだった。

昌貴の気持ちは完全に実紅に奪われていた。

でも、あの旅先の夜のようにどうしても一歩が踏み出せない、そんな不甲斐なさを嘆いていた。

そんなある日、昌貴の家でお互い料理を作って食べさせ合おうという企画を行った。

実紅の料理は美味しく、ますます惹かれていくのだった。

実紅の持参した地酒も二人でいただいていると、実紅が急に寝だしたのだ。

昌貴は実紅の寝顔を見るとあの旅先での夜を思い出してしまい、思わず「キスしたいな」と呟いてしまう。

実は実紅は起きていて、「キスしてくれてもいいんですよ、あの夜みたいに」と言ってくる。

しかし、昌貴は断固として拒否した。

そんな昌貴の姿を見た実紅は「名前も知らない人と寝るような女、嫌ですよね」と言ってきたのだ。

それを聞いて昌貴は、「本気なので、酔った勢いでこんなことはしたくない」と言い、「好きです」と告白した。

すると実紅も自分も好きだったと告げ、めでたく二人は付き合うこととなるのだった。

「これでお酒のお酒の勢いじゃなくなりましたね(はーと)」と実紅が言い、再度昌貴を誘ってくる。

確かに、もう付き合ってるからなと思った昌貴は、チキン返上とのことで積極的に実紅との行為に及ぶのだった。

その翌朝、また起きると横に実紅がいないんじゃないかと怯えながら昌貴が目を覚ますと・・・
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