d_042385 俺が妹にできること‐
    
    
    
      ある日、政府から1枚の赤い封筒が届いた。
 
俺の妹である雨森綾羽(あめのもり・あやは)を特別交渉官候補生として 
迎え入れたいという内容だった。
 
俺が住んでいる町である奉女町(ほうめちょう)は、これといった観光資源が 
ないため、古の時代より人身御供として若い娘を差し出し、そのことで政府に 
取り入って、なんとか繁栄を続けてきた町だ。
 
その悪しき風習は、現代でも‘特別交渉官’という形で残っている。
 
‘特別交渉官’と言えば聞こえがよく、非常に名誉なことのように思えるが、 
実態は諸外国との外交を有利と
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            品番 d_042385 
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            ページ数 
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            発売日 2011/11/04